2009/10/31

Happy Halloween!

かの地にハロウィーンという催しがあると知ったのは、
高校時代に買ったPeanuts Books「Wish-wosh Charlie Brown」(1972)というコミックペーパーバック、、、
つまりスヌーピーのマンガですね、それを読んだ時のことだ。

ライナスとスヌーピーがかぼちゃ畑に隠れている。
ライナス曰く
「ハロウィーンの晩には“カボチャ大王”はもっとも誠実なかぼちゃ畑を選んで、そこから飛び立つんだ」
「それから、空中を飛んで世界中のよい子におもちゃを配るんだ」
で、聞かされるスヌーピーは、いつも通りの
「やれやれ、、、やってらんないぜ、、、」といった面持ち、、、というオチなんだけど、、、
ハロウィーンというもの自体の知識をまったくと言って持ち合わせていなかった僕には、
このマンガの意味が全然わからなかった。

それが例によって妄想少年ライナス君の、
頭の中で膨らんだお得意のとんちんかんなハロウィーン妄想だと分かり、
「ああ、なるほど、そういう事だったのか、、、」と
チャールス・M・シュルツ描くところの“オチ”が理解出来たのは、それから随分あとの事、、、。

つまり、長い間、ハロウィーンと聞くと、
僕の頭の中ではカボチャ大王なるものが、ぐるぐると飛び回っていたのでありました、、、。
「やれやれ、、、」

2009/10/28

葡萄畑の夜

昨日のブログの最後に書いたように、昨夜は
新宿ロフトで30日にわたって行われているイベント「Drive to 2010」に登場する、
「葡萄畑」&「BANDA PLANETARIO」のライブを見に行ってきた。
え?なに?ぶどーばたけ、、、?ばんだなんとか?
と言う人のために、もう一度、バンドリーダーあおちゃん、こと、青木和義氏による
バンド紹介を再録すると、、、。
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葡萄畑

日本ロック黎明期70年代に活躍した、伝説のブリティッシュロック系バンド。
渋谷ジャンジャンや深夜TVなどでの変態逆鱗なライブが大評判となった。
74年と76年に、明らかに人格の違う2枚のアルバムを発表。
小坂忠のバッキングなども務めたが、石油ショックの影響なのか?78年突然に謎の解散。
しかし、24年後の2002年、渋谷クラブクアトロで奇跡の復活ライブを敢行。
2004年には、何と26年ぶりに3rd アルバムを発表した。
その後、2年に1回の“絶滅危惧種ペース”でライブを続行中である。

BANDA PLANETARIO

葡萄畑の中心メンバー青木和義が3年前に結成した、
フィドル・マンドリン・アコギ・アコベによる弦楽四重奏楽団。
ヨーロッパ各地から流れ着き、北米アパラチア山脈周辺に広まったルーツ・ミュージックの数々。
それらの音楽への強い憧憬から結成され、バーなどを拠点に演奏活動をスタート。
最初は、アメリカーナやケルトミュージックを中心に演奏していたが、ある日突然、
オリジナル曲を演奏してみたところ、『我々の憧憬は我々自身の中にある』と気づく。
それ以来、オリジナル楽曲のみを演奏している。
多種多様な音楽文化が織り成す“フィルム・ミュージック”のような音像世界が、バンプラの真骨頂である。

Official Web Site(デモ音源試聴可能)
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、、、、となる。

僕と葡萄畑の人たち、
とくにあおちゃんとは、それこそ、古い、ふるい、フルーい!付き合いである。
なんてったって30年来の友人で、その最初の頃には一緒にテクノバンド(!)をやったり、
その後ポリドールに入ったあおちゃんの初仕事のレコードジャケットは
僕がイラストを描かせてもらったりと、、、ほんと、公私ともにいろいろご一緒してきた仲だ。

それに、あおちゃんの新バンド、BANDA PLANETARIOのベーシスト戸田吉則氏、
このよっちゃんとも、最近こそあまり会っていなかったが、古い、ふるい、フルーい!友達、、、
ぼくが「宝島」やってたときには、よーく一緒に遊んだよなあー、、、、、

おーっと、いかんいかん、こんな思い出話ばかり書いてたら、ぜんぜんキリがなくて
あっという間に、普段のブログの30日分くらいになってしまうぞ!
それに、いつまでたっても、ライブのレポートが出来ないじゃありませんか!

ということで、気を取り直していきましょう。
「葡萄畑」&「BANDA PLANETARIO」のライブレポート!

隣のメインステージから「頭脳警察」(これもスゴイ!結成40年の大迫力)の
過激な重低音が漏れ響いてくるなか、
新宿ロフトのサブステージ、バーステージにおいて「葡萄畑ナイト」は始まった。

まずはあおちゃんの新バンド、BANDA PLANETARIO、略してバンプラが登場。
あおちゃんマンドリン、ヨシンバの吉井くんギター、よっちゃんアコースティックベース、
秋久ともみちゃんフィドル(オリジナルのヴァイオリン担当に代わり今回から参加)、の4人編成。
基本的には、カントリー、ブルーグラスなどのアメリカン・ルーツ・ミュージックから
アイリッシュ・フォーク、トラッドなどのケルト・ミュージックのテイストが
色濃く漂うインストゥルメンタル音楽なんだけど、
それだけでも大好物音楽なのに、それプラス、ちょっとフェリーニ映画のニーノロータっぽい所や、
僕の大好きなポルトガルのバンド、マドレデウスっぽいところもあって、かなーーーり、いい感じ。
目を閉じて聴いていると、架空のセピアカラー、ロードムービーがじんわりと浮かんできます、、、(泣)。


左から吉井くん、ともみちゃん、よっちゃん、あおちゃん

そして、葡萄畑メンバーも加わり、葡萄畑ライブタイムがスタート。
参入メンバーは、本日ペーパードラムで参加する葡萄2代目ドラマー、マイケル、
ギターに本間さん、今回はミニアコーディオンを奏するキーボード佐孝さん、の3人。


左にマイケル、よっちゃんの後ろに本間さん、あおちゃんの後ろに佐孝さんが加わり、、、

あおちゃんもそのプロフィールに書いているように、70年代に出した葡萄畑の2枚のアルバムは
明らかに傾向の異なるサウンドのものだった。
ザ・バンドを彷彿とさせるアメリカン・カントリー・テイストのファースト、
ロキシー・ミュージック、10ccを彷彿とさせるブリティッシュ・ポップ・テイストのセカンド、、、
といった感じで、その音楽的矛盾も、このバンドが謎多きカルトな存在、伝説のバンド化している一因である。
ま、それゆえ、とらえどころのないバンド、、、と見られなくもないのだけど、、、。

さて、ライブでは、そのテイストの異なるファーストからも、セカンドからも、
両方からの楽曲がまんべんなく披露され、
で、それぞれの楽曲が、現在のバンプラに通じる
アコースティック・スタイルで演奏され、意外にとても調和がとれたものになっていた。
話がそのサウンド変遷に触れたときに
「あの時代に、僕らとしては自然な流れだった」と言うあおちゃん、なるほど、、、。
また、「ファーストとセカンドの流れを合わせて、突き詰めてやっていくと今のバンプラになる」
という言葉にもナットク、、、。
ま、そんなこんなで、懐かしい楽曲が、新たな形で演奏され、ヒジョーに楽しいひと時であった。

演奏終了後、今回のイベント仕切りのサエキケンゾー氏がMCで乱入。
あおちゃん、葡萄畑の略歴、プロフィールなどを披露した。
「青木さんは実はスゴイ人なんですよ、僕らパール兄弟の産みの親だし、
それ以外にも、松尾清憲、スピッツ、平沢進、などを手がけ世に出した、、、ほんとにスゴイ人なんです」
と、リスペクト・トークで会場を盛り上げてくれたが、その後に続く、ご本人あおちゃんのグダグダトーク、、、。
会場からは「あーあ、やっぱり」とため息がもれた。

で、そのサエキ氏からのリクエストもあって、再アンコール曲は葡萄畑の名曲「お嬢さん、おてやわらかに」!くくくーっ(大泣)。

と、いろんな意味で実に感動的な葡萄畑の夜であった。
また、近いうちにゼヒやってね。

2009/10/27

ライブ!ライブ!ライブ!!!

一昨日の日曜日から、イベントが続いている。
それも、ライブ3連発!

25日は、スターポエッツさんのパーティ。
スタポのお膝元、三宿のカフェ・シェリールにおいて、
竹中章恵ちゃん、眞田友恵ちゃん共著による「わたし時手帖2010」(ランダムハウス講談社)の出版記念と、
スターポエッツ」の7周年のお祝いを兼ねたパーティが開かれた。

で、そのパーティでライブを行い、会場を大いに盛り上げたのが、
前述の竹中章恵ちゃん(ha*)と、tomioさんによる女子2人組バンド「M.A.G.O.」。
へんてこ変調変拍子の楽曲+ガールズパワー、(とくに章恵ちゃんのライブパフォーマンスが強力)
という感じのライブで、なんだか80年代ニューウェイブを彷彿とさせられて、
ホホエマしく聴かせていただきました。

「M.A.G.O.」さんのサイトはこちら。

さて、そのスタポパーティでDJを久しぶりに担当していたのが、遠藤聡明氏。
昨日26日は彼に誘われて、氏の企画するライブイベントが行われる恵比寿NOSに行ってきた。

聡明氏は、NOSでライブのブッキングや、ギャラリー部分の企画などを手がけていて、
僕も4年前「Technoicon2005」と題し、展覧会をやらせてもらったことがある。

で、昨日NOSで行われたライブは「スティーヴ・エトウ×竹内朋康=S.O.N」。
パーカッショニスト、スティーブ・エトウと、
SUPER BUTTER DOG、マボロシなどのギタリスト、竹内朋康による
インプロ感あふれる、いきあたりバッタリの即興ライブ。
スティーブ・エトウの変幻自在のパフォーマンス>>>実にかっこ良すぎ!!、の興奮ライブであった。
なお、当日の音源をその場でCDに焼いて販売したりもしていて、
この前の坂本龍一ライブ(その日の演奏を、ライブ後24時間中に
iTunesStoreでダウンロード販売した)も驚いたけど、
これは、もっとインディペンデントなライブを、もっとダイレクトに販売していて、ちょっとびっくり。
まさに、手焼きせんべい実演販売状態!
すごい時代になったもんですね、、、。

さてさて、ライブ3連発のラストはというと、、、、、
本日の夜、新宿ロフトで30日に渡って行われているイベント「Drive to 2010」、
このイベントになんと!「葡萄畑」が出演する!!!

バンマスあおちゃんから送られてきたメールによると、以下の通り。
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“葡萄畑”がPRESENTAする“BANDA PLANETARIO”による器楽演奏曲の数々。
葡萄畑の歌曲(含む未発表曲)も、BANDA PLANETARIOのいつものスタイル
“完全生Attitude”にて、大合奏する予定。ご期待のほどを。

葡萄畑

日本ロック黎明期70年代に活躍した、伝説のブリティッシュロック系バンド。
渋谷ジャンジャンや深夜TVなどでの変態逆鱗なライブが大評判となった。
74年と76年に、明らかに人格の違う2枚のアルバムを発表。
小坂忠のバッキングなども務めたが、石油ショックの影響なのか?78年突然に謎の解散。
しかし、24年後の2002年、渋谷クラブクアトロで奇跡の復活ライブを敢行。
2004年には、何と26年ぶりに3rd アルバムを発表した。
その後、2年に1回の“絶滅危惧種ペース”でライブを続行中である。

BANDA PLANETARIO

葡萄畑の中心メンバー青木和義が3年前に結成した、
フィドル・マンドリン・アコギ・アコベによる弦楽四重奏楽団。
ヨーロッパ各地から流れ着き、北米アパラチア山脈周辺に広まったルーツ・ミュージックの数々。
それらの音楽への強い憧憬から結成され、バーなどを拠点に演奏活動をスタート。
最初は、アメリカーナやケルトミュージックを中心に演奏していたが、ある日突然、
オリジナル曲を演奏してみたところ、『我々の憧憬は我々自身の中にある』と気づく。
それ以来、オリジナル楽曲のみを演奏している。
多種多様な音楽文化が織り成す“フィルム・ミュージック”のような音像世界が、バンプラの真骨頂である。

Official Web Site(デモ音源試聴可能)
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くうううーーーーっ!楽しみです。
スタートは9時半、ステージは新宿ロフト、バーステージ。
このライブだけは、隣のかみさんを質にいれても行かなきゃなんめぇ!

つーワケで、レポートは後日。

2009/10/23

リターン・オブ・ジャクチュー

先日のブロガープレビューに参加した折に、
事務局の方からありがたく入場券をいただいていたので、
今度はイラテック2号サトコと共に、もう一度「皇室の名宝 日本美の華」展に出かけてきた。

21日水曜日正午、本日は快晴なり。
ジャクチュー再び、リターン・オブ・ジャクチュー、
ジャクチューの逆襲、ぎゃくしゅー、ぎゃくちゅー、じゃくちゅー、、、、
等などと苦しいオヤジギャグを連発しながら、上野駅に降り立つ。
いつもなら、上野には車で行くことが多いのだが、今回は展覧会後、夜のお楽しみ、
上野ガード下居酒屋めぐりのため、山手線を利用することにしたのであった。
また前回はプレビューのため、そんなに時間も取れなかったので、
若冲「動植綵絵」に的を絞って鑑賞したのだが、
今回は時間的にも余裕を持って出かけ、他の作品も「じっくり」見ようという心づもり。

まずはいきなり、東京国立博物館前の本展の大看板を「じっくり」と見る。
あらためて見るとこれって、すごいコラージュだよな、
左に若冲群鶏、右に松園の姫様、下に永徳唐獅子、
でもって、後ろに横山大観の金富士がドーンだもんな、、、、。
じっくり。

で、入場。
会場はまあまあの混み具合だけど、平日の午後ということで、
薬師寺展や阿修羅のときに比べると比較的ましかも、、、といった感じ。
でも、まあ、若冲ルームはやはり人気の的らしく、おばさんパワーに満ち満ちている。
で、そのおばさんとおばさんの間をぬって、再び若冲をじっくり、、、。
時間を置いて再見したため、新たな発見もいっぱいあって、再び深く感動。

もちろん、他の作品もじっくり。
じっくり見れば見るほど、どの展示物も素晴らしいものばかりで、ため息の連続なのだが、
中でも、「七宝月夜深林図額」と「七宝四季花鳥図花瓶」の
ともに七宝焼きの2作品が、妙に心に残った。

というのも、そんなに工芸品の類いが好きという事でもないため、
こういう機会でもないと、あまり鑑賞しなかった、ということがひとつ。
それと「七宝焼き」という工芸に対してこれまでは、
なんとなく有閑層のカルチャースクール趣味みたいなイメージを持っていたのだが、
この2作品によって、そんな「七宝」に対するイメージが、大きく覆されてしまった、ということ。

とくに「七宝月夜深林図額」は、前回見たとき「きれいな水墨画だなあ、、、」と、
絵だとばっかり思い込んでいた。
で、今回、これが絵ではなくて、七宝工芸作品だと知り、大いに驚かされた次第。

翌日である昨日、Kan925のジュエリーデザイナー、神田氏と会食した際に、
さっそく、この件を話し、七宝焼きに関しての多少のレクチャーを受けてみたのだが、、、、
それでもさっぱり分からない、、、。
どうやったら、ああいうものが作れるのか、、、。
ちょっと七宝について、もうちょっと突っ込んで調べてみようかな
、、、などと思ってしまった。

さて話を戻し、そんなこんなのまさしく名宝展、
閉館時間の5時まで、実にじっくりをじっくりしてから会場を後にした。

外に出ると、素晴らしい夕景が広がっていた。
紅い群雲に新月の図、、、
うーーん、なかなか、よく出来てる。
なかなかの名画です。

2009/10/19

「夜の鯨」

Yla PortfolioのComic のコーナーに、フルカラーコミック 「Modern Detective Story」の第2話「夜の鯨」をアップしました。

「Modern Detective Story」第一話の作品紹介のところにも書いているけど、
このマンガは、1990年に月刊で刊行された大判のフルカラーコミック誌「A-ha」に連載された。
題名からも分かるように近未来を舞台とした探偵物語で、
主人公の自称私立探偵(本職は会計士)が、毎回ちょっとストレンジテイストで謎にみちた事件に立ち向かってゆくという物語。

僕にとって「Modern Detective Story」は、いくつかの意味でとても記憶に残る作品となっている。

ひとつ、
わりとまとまったページ数で、毎回読みきりのマンガを連載するというのは、
僕にとっては初めての仕事だったということ。
(それまでは短編作品がメインだった)
しかも、毎回フルカラー!

ひとつ、
僕のマンガ作品の中では、わりと分かりやすさや、ストーリー性を重視して作った作品であるということ。
読んだ人からも「今までの中では一番、一般受けしそうな作品じゃない(笑)」という評価をいただいた。
自分で言うのもなんだけど、僕自身も、一度はちゃんとエンターテイメント性のあるものを
しっかり描いてみようと意識して制作した作品である。
(ま、でも、このレベルなんですが、、、)

ひとつ、
手描きのマンガ(紙にペン、カラーインクで彩色)としては、
この作品が、最後の作品になってしまったということ。
これ以後、僕の作品は(イラストもふくめ)全てデジタル環境で行うことになり、
手がけるマンガ作品も、CGコミックになっていった。
(最初はNECのPC-98で、その後Macで、、、といった感じなんだけど、
 これはいずれ、CGコミックの紹介の時にでも詳しく、、、、)


つーことで、そんな「Modern Detective Story」です。ぜひ、ごらんください。

2009/10/08

台風一過

台風一過。
今日の夕焼けは、格別です。

屋上から見える、富士山のシルエットもなかなか見事。
手前にあのデカいマンションがなければ、もっときれいなんだけどなあ(ため息)。
(目黒より西方を望む)

で、ついでにと言っちゃなんだが、サイトのトップページでは反対側の風景をアップしてみた。
こっちも、きれい、、、。

(目黒より東方を望む、六本木 芝 方面)

2009/10/06

「皇室の名宝 -日本美の華」

一昨日のブログでお伝えしたとおり、
昨日の午前中は「皇室の名宝 -日本美の華」@東京国立博物館、
この展覧会のブロガー用プレビューに行って来た。

以下、そのレポート。

ついに若冲の「動植綵絵」と対面できる時がやってきた。
はやる気持ちを抑えつつ、プレス関係者とともに、開催の挨拶を聞き、
取材の注意点のレクチャー等を受ける私。わくわくどきどき。
どうやら、与えられる時間は、1時間ちょっとと、意外に短いようだ、、、。
もちろん若冲以外にも、教科書でおなじみ「永徳の唐獅子」や、丸山応挙、横山大観の屏風絵などなど、、、
じっくり見たいものも数ある筈なのだが、今日はそうも言ってられない、
ここはひとつ、若冲いっぽんに絞ることにする。ウイーン、ガシャン!ロックオン完了!

で、さっそく入場。
こういう上品華麗なエントランスが迎えてくれるが、それを横目に第一展示室へ。

入ってすぐに南蛮渡来な感じの屏風絵「萬国絵図屏風」が思わず目に入ってきて、
「へえー、面白いなあ、、、」と足を止めかけるが、あ、いかんいかん、
まっすぐ進むと今度は正面に、狩野永徳の唐獅子がどおおーーーん、
「あー、やっぱ、本物は迫力が、、、」と見入りそうになるも、あああ、またまた、いかんいかん!

で、やっとたどり着いたのが、第2室。
この部屋がまるごと、目的の伊藤若冲「動植綵絵」全30幅を展示した、
ミラクル・スーパー・ワンダフル若冲ゾーンであった。

贅沢に一点ずつ時間をかけて、じっくりと絵を眺めていく。
緻密かつ大胆に色鮮やかに描き込まれた絵の中にひしめき合う
花や木、鳥、虫、魚、、、などの生き物たち。
その圧倒的な迫力が目から網膜の奥へと伝わり、
やがて後頭部がじんわりと痺れ、涙腺が思わずゆるんでくる、、、。

若冲はこの30幅の絵を、40代の頃、約10年間を費やして、
今回展示されていない「釈迦三尊像」三幅と共に描きあげたという。

なるほど、と不在の釈迦三尊像を、心の中で部屋の中央に浮かべてみる。
生きとし生けるものが、その多様な生命を謳歌し、まさしく仏と共にある。
実に実に美しい世界だ。
(2007年、これらの連作すべて揃った展覧会が、京都相国寺で開催されたが未見。
 うーーーん、今思えば実に残念!)

さてさて、そんな訳で、素晴らしいプレビューの時間はあっという間に過ぎていった。
あらためて、こういう機会を与えてくださった
「皇室の名宝」 ブロガープレビュー事務局の皆様に謝辞を申し上げる。
本当にありがとうございました。


あ、そだ。
事務局の方から宿題をひとつ、出されているんだった。
なになに、、、、
「もし1点だけ持って帰れるならどれにするか? どこに飾りたいか?」
ですか?

ここまで若冲若冲って言ってるんだから、当然選ぶのは「動植綵絵」からだよな、やっぱ。
うーーーん、悩んだ末に、選んだのはこの一点。

写真だとちょっと分かりにくいんだけど、真ん中の魚介の絵を選ばせていただきます。
ぎっちり描きこまれた他の絵と違って、程よくスカスカ感漂うこの絵なら、
リビングやダイニングルームにかけておいても、飽きることなく眺められそう。
群鶏図なんかは迫力ありすぎて、ちょっと食欲なくしそうだもんね。
その点、この絵なんかは、どことなくミロやタンギーを思わせるシュールなタッチで
インテリアにぴったしですな。

ちなみに、生地にプリントしてアロハシャツにするのも良さそうだ。
「あ、お前、良いビンテージアロハ着てるじゃん、
 げげっ!よく見ると、、、、
 それって!じゃっ!じゃくちゅーーーっ!!?」
と、仲間内の視線を集めること間違いありません。

御即位20年記念特別展「皇室の名宝 -日本美の華」

2009/10/04

もおすぐ、じゃくちゅーーーーーっ!

話は変わって、前述のナヤミの一因にもなっている
明日午前中に予定されている一大イベント、、、
これが何かと言うと、、、。

明後日10月6日より、東京国立博物館において「皇室の名宝 日本美の華」展が開催される。
これは皇室ゆかりの名宝を一堂に集めた特別展、との事だが、
なんと言っても、目玉は伊藤若冲の代表作「動植綵絵」全30幅だっ!どーーーーん!!
展覧会の開催を知った僕は、この圧倒的な迫力の作品を、何とかこの目で見たいと、
数ヶ月前から指折り数えて待っていたのだった。

ところで、先日、この展覧会のサイトを見ていると、「ブロガープレビュー募集」とある。
むむ、これは、いろんなブログを書いてる人を集めて、展覧会のプレビューをやるということらしい、、、
僕のこのブログも、最近やっとマメに更新して、ブログらしくなってきた事だし、
ダメでもともと、応募してみよおーーーっと。
と、実に軽いのりで、とりあえず応募してみたのだが、これが見事に当選。
なんと、20名のブロガーの一人に選ばれてしまった!!!
うれしいっ!素直にうれしいっ!!これで、「動植綵絵」全30幅だっ!どーーーーん!!がもっと楽しめるぞ。
(きっと一般開催中は混むだろうからね、、、)

という訳で、その楽しみなブロガープレビューが、明日の午前中なのでした。
ああ、、、今からわくわくドキドキ、、、。

ピエール・バルーの娘!?

昨日は永福町にある友人のお店「鶴吉」で催された
新潟の美味しいお酒とお料理の宴「新潟NIGHT」へ。
集まったのはおなじみ「恵比寿次郎長バー・オールドスクール」、改め、「苔のむすまで会」の面々。  
  (次郎長バーに関しては、いずれ、ゆっくり書こうかしら、、、)
宴は会長シズコさんを中心に、なかなか、なごやかかつハイテンションに盛り上がった。
僕も久しぶりに、日本酒をきこしめしたりしたもんで、すっかり、酔っ払ってしまいましただよーお。やれやれ。
ちなみにイラテック2号サトコは、前日の強行展覧会めぐりが祟ったのか、体調を崩して不参加。
残念でした。

さて、その席で、インテリア・デザイナーの野口君に面白いお誘いをうけた。
なんでも、僕の大好きなフランス人シンガー&プロデューサー、ピエール・バルー(!)、
この人が日本人女性と結婚していたのはなんとなく知ってはいたのだが、
その間に生まれた娘が、今ではすっかり大きくなって、自身もバリバリ音楽活動をしているとのこと。
そういう時代になったんですね、、、、(ちょっとため息)。
で、そのマイア・バルーのライブが本日クーリーズ・クリークで開かれるという。
「それは面白い、行く行く、ぜひ行ぐ」と、酔ったイキオイで約束してしまったのだが、
ここんとこ遊びすぎですっかりビンボーなのと、明日朝早くから大切な予定があるので、
どうしたものか、、、、と現在、ナヤミ中、、、、
多分今回はパスかな?

さきほどMySpaseでチェックしてみたのだが、
これがめっぽういい感じのライブっぽくて
ますます、ナヤむ、ナヤむ、、。


むかーし、雑誌のコラム用に描いたピエール・バルーの似顔絵。
その頃一度お会いしたことがあるんだけど、こんな感じのおじさんでした。

2009/10/03

エジプト、シカン

昨日はエジプト行って、シカン(ペルー)へ行ってと大忙し。
と言っても、これは上野で開かれてる展覧会の話。
同日、他の会館で開催されているローマ行って、チベット行ってたら、
ほぼ上野のお山でプチ世界一周状態だったのだが、
さすがにそこまでは時間も体力も間に合わなかった。
残りは、また今度。

で、まずは「トリノ・エジプト展」
ほんとはこの前まで横浜で開催されていた「海のエジプト展」に
ゼヒ行きたかった所なのだが、残念ながら行けず、
それならば、これだけでも見逃すまいと出かけて行った次第。
明日4日まで(残り3日)の開催とあって、会場はなかなかの混雑を見せている、、、
ううう、、、身動きができん。
「まったく日本人ってエジプト好きだよなあ、、、ほんと」と悪態気味に2号サトコにささやいてみるが、
何のことはない、僕自身ニューヨーク行ったらメトロポリタン、ロンドン行ったら大英博物館に
何をおいても行ってしまうという、根っからのエジプト好きなのだった。

さて、ホンネの感想を先に述べると、「やっぱデカイのをもっともっと見たかったよネ」。
彫像はでっかくないと、、、という(2号ともども)単純にして、でっかいもん好きの感想でした。
とは言うものの、「ライオン頭のセメクト神」や、「きれいな石製の人形棺」や、
ごろんと転がる「牡羊の頭」など見ごたえのあるものも多く、
特に「アメン神とツタンカーメン王の像」は本展の目玉だけあって、すばらしいの一言。

よく見ると、、、、こんな感じ。

で、問題はそのポーズ。
正面から見るとツタンカーメンの右手はいったん下に下がっている。
しかし、神の肩に添えられた手は水平にのびていて、、、
それは、つまりこんなポーズなのだが、、、、

そう、ご年配の方々はすでにお気づきだと思われるが、
1973年に大ヒットした金井克子「他人の関係」の、
あの、あまりにも有名な振り付けポーズに酷似している事を私は発見してしまった。
そおかあ、、、あの「ぱっぱっ、ぱやっぱあーーー」でおなじみの、
あのポーズのルーツは意外にもこんなところにあったのか、、、。

さてさて、せっかくココまで来たんだからと、同じく上野の科学博物館で開催されている
「黄金の都 シカン展」も、はしごで見ることにした。
こちらの方は、時間が遅かったこともあって、程よく空いている。

ここの見所は、儀式用の金のナイフ、トゥミにあしらわれた神像や、
埋葬者がかぶっていた神様のお面、、、、などなど。
さっき見てきたエジプトの神々から比べると、その神様たちは
なんともプリミティブで可愛らしくて、つい微笑みをさそわれてしまう、、、。
でも、どっこい、そこは南米遺跡、
生贄やなにやらの、血なまぐさい一面も見え隠れしたりして、、、
そう思ってみると、その可愛らしさが、逆にコワく感じてしまうのでした。
  >>>世に言うチャイルド・プレーのチャッキー効果(笑)

このトゥミは儀式用のため、ホントはこういうエグい事には使われておりません、念のため

2009/10/02

「ロボッツ・アワー」

今回は過去の作品自己レビュー(恥しらず!)の第一回目。
30年前のマンガ作品「ロボッツ・アワー」をご紹介 。
ま、ほとんどの人がそんな作品ご存じないでしょうから、お時間のある人は、まず読んでみてください。
Yla PortfolioのComic のコーナーに新規追加してあります。
「オンラインコミックを読む」ボタンをポチッと押してもらうと、ビューアが開いてマンガが読めるようになっております。
ちなみに、まだまだ少ないですが、他に2作品(地図と記号Modern Detective Story #1「一対のガーゴイル」 )をアップしてありますので、そちらもよろしかったらゼヒ。
つーことで「ロボッツ・アワー」。

それ以前にも音楽雑誌などで、音楽評論の合わせ技としてマンガを発表したりはしていたんだけれど、
ちゃんとしたマンガのデビュー作品というのは、1979年の6月号の「ガロ」に入選掲載された「モダン・ラヴァーズ」になる。
この「ロボッツ・アワー」はその次に描いた、実質的なマンガデビュー2作目の作品。
Portfolioの作品紹介のところでも書いているけれど、
描きたいテーマで描いた「モダン・ラヴァーズ」が入選作品として認められたという嬉しさもあって、
鉄は熱いうちに打てとばかりに(たとえ違うか?)早速描いたのがこのマンガ。
描きたかったテーマは機械(あるいはテクノロジー、コンピュータ)と人間、
デジタルとアナログ、クールとホット、、、、それらの対立と邂逅、、、、みたいな感じで、
これ以後も、そんなテーマで描きる続けるうちに、やがて「テクノなマンガ家登場」などと評されたりもした。

改めてみると、あまりにも絵がヘタクソで悲しくなっちゃうし、
そういうスタイルということを割り引いて見ても、あまりにもヒドイ描きこみの浅さ、、
そのわりには細かい所のグラフィカルな遊びは、実に楽しそうにいろいろとやっている。
ま、ようするにバランスが悪いわけで、これぞまさしく、若気のいたりといった感じね。
でも、当時こういう感じのグラフィカルな絵柄をマンガに持ち込んだのは珍しかったらしく、
そのへんも「テクノなマンガ家」と呼ばれた所以なワケです。

さて、この作品についてのこぼれ話をひとつ。

僕の作品(特に初期の)の登場人物の名前やキャラクター造形は、
身近な友人のものを借りたりする事がわりと多かったんだけれど、
この作品の童話や小説を書くロボット「シューへー君」もまさしく、それ。
当時親しくさせていただいていた絵本作家、長谷川集平氏のお名前を拝借した。
ちなみに登場人物の女の子の名前「クミコ」も、集平ちゃんの奥さん(くんちゃん)のお名前を拝借。

長谷川集平氏とは、なかなか不思議なご縁で、30年前のある日、高円寺の銭湯で再会した。

長谷川集平氏は僕と同じく姫路市出身の先輩。
氏の弟君が僕の高校の後輩だったり、ともに姫路のローカルな音楽シーンに
関わっていたりということで、それとなく面識はあった。
その後氏は上京、武蔵野美術大学に進んだが、
絵本「はせがわくんきらいや」を発表、創作えほん新人賞を獲得し、世の注目を集める事になる。
それを風のうわさで聞きながら、僕はレコード屋のバイトに精を出す日々をすごしていた。
で、なぜかある日、そんな二人が通っていた銭湯でばったり出くわすことになる。
お互い裸で「ええーーーっ!!なんでこんな所に!?」状態で再会した我々、
後で事情がわかれば、たまたま共に近くに住んでいた訳なんだけれども、
偶然といえばなんたる偶然、、、、、
ま、でも、縁とはそういうもんでしょう、、、、ね。

さて、その後、僕もマンガを描いたり、イラストの仕事を始めたりする訳であるが、
それについても、集平ちゃんには本当にいろいろとお世話になった。
印刷などのノウハウがまったくない僕に、イラスト入稿の仕方を一から教えていただいたり、
新人イラストレータ発掘をする雑誌を紹介してもらったり、、、と
ほんと、ここではとても書きつくせない程お世話になった。
ほんとうにありがとうございます。

長谷川集平氏はその後、東京から長崎に居を移し、現在も絵本を描いたり、バンド活動をしたりしておられる様子。
久しぶりにお会いしたいなあ、、、、。