2012/11/06

鉛蜻蛉(なまりとんぼ)

イラテックサイト、トップページの絵を更新しました。
タイトルは「鉛蜻蛉(なまりとんぼ)」、、、見ての通りですね。
(トップページではもう少し大きく見えますので、どうぞご覧ください。左上のイラテックロゴをクリック)

先月、開催させていただいた久しぶりの展覧会「Technoicon2012」。
その展覧会のために、10点くらいの新作を制作したのですが、これはそんな中で、一応の最新作。

今回は新作として、わりときれいな花の絵を何点も描いたんだけれど、
そういうのをずっと描いてると、つい、こういうのを描きたくなってしまうんですね。
ま、Techno Not Dead 、テクノ魂死なず、とゆーことでひとつ。

ちなみに本作品は掛け軸っぽく、縦長の作品なのですが、
トップページ用にリサイズしてみました。

2012/11/05

鉄腕アトムはかく語りき

一昨日、11月3日は手塚治虫の誕生日。
それを機に手塚治虫公式サイトが、リニューアルオープンした。

でもって、今回も僕はアートディレクション、デザインを担当。
また、今回目玉のスペシャルページ「鉄腕アトムの七つのチカラ」では
企画から原稿、画像制作、デザインまでと、けっこーひとりで好きにキリモリさせてもらった。
(好きにやらせていただいた手塚プロに感謝)

まだまだ手塚治虫というと、知らない人はいない超有名な存在だけど、
でも、もうそろそろ「名前は知ってるけど、どんな作品があるんだっけ?」とか
「アトムって見た事あるけど、どんなマンガなの?」という
若い人達もカクジツに増えてきている筈。
そんな人達に、ぜひ見ていただきたいという思いで制作した楽しいミニコンテンツです。

内容は、手塚作品の代表格「鉄腕アトム」の基礎知識である
「七つの威力」をグラフィカルに紹介するというもので、
言ってみれば手塚作品への初心者入門ガイド。
もちろん、オールド手塚ファンにも、ゼヒ楽しんでいただければ、と思ってます。

それにしても、今回この特集を制作する為に
「鉄腕アトム」全巻を、時間をかけてじっくり読み直してみたんだけれど、
うーん、やっぱり面白いなあー。
とくに僕は初期の頃の、50年代テイストの絵柄が大好きで、
今更ながら、ものすごく影響を受けてるな、、、と再確認した次第。

また、いろんな雑誌にその発表の舞台を移しながらも、
50年代から70年代にかけて、20年以上も掲載を続けた作品だけに、
その時代、その時代の雰囲気、ムードが、作品の中に色濃く反映されているのが
今、読み返してみると、とても興味深かった。
それはそのまま僕自身の、少年期から青年期のはじめという多感な時期と、
ぴったり重なっているからでもある。

万能の科学と、明るい未来への期待で胸がいっぱいの50年代アトム。
(その名の通り、原子力に対してもとても無邪気だ)
この時代のものには、小ネタを含め、SFアイデアが
それこそ、ざっくざくと散りばめられていて、まさにアイデアの宝庫。

しばらくすると、敵対するロボットもどんどん強くなり
アトムはどんどん、ヒーローものとして確立してくる。
子供たちが手に汗にぎり、ロボット対決の結果を見守っていた時代。
TVではきっと怪獣ものとかが、華やかなりし頃だなきっと。

そして、公害や放射能の存在が人々をおびやかし、
万能の科学にもかげりがみえてきた70年代。
アトムの丸っこい線画にも、その頃台頭していた劇画テイストも見えたりして
反体制なムードもそこかしこに漂っていたりする。

シリーズの最後のつもりで描かれたのか、
1970年に発表された「アトムの最後」などは、これはもう絶望的に暗い。
アトムが活躍した未来世界の、そのまた後の世界が描いてあるのだが、
もう人間もダメダメなら、ロボットもダメダメ、、、、
ほんと実にため息が出てしまうほどの暗い未来像。
しかしそんな中でも、もう一度彼らを信じようとするアトムの存在は
暗い世界にさす一筋の希望の光そのものだ。

そして、あらためて思う。
科学の中から生まれた子、そんな科学に裏切られながらも希望を失わないアトム。
つまり、それでも手塚治虫は未来を信じていたのだと思う。
それがきっと、あの勇気と希望にあふれた
アトムのすっくとした立ち姿にあらわされているのだと思う。


さて余談ですが、去年制作したブラック・ジャックのスペシャルコンテンツも、
スマホやタブレットでも見れるようにと、ノーフラッシュ版で構成しなおし
バックナンバーとして公開しております。
これも、ごらんになっていない方はゼヒ。
TVアニメ「ブラック・ジャック」の脚本も手がけた小林弘利さんによる
ブラック・ジャックの永遠のライバル、キリコ目線の解説が秀逸です!

手塚治虫公式サイトへはこちら