2015/08/18

「手塚治虫と戦争」公開後


70年目をむかえた終戦記念日の前日、8月14日に
WEBコンテンツ「手塚治虫と戦争」を公開することができました。
ここ数ヶ月はこの制作にガッツリと取り組んでいたため、
やっと一息ついて遅ればせながらの夏休みをとっているところです。

公開直後にツイッターで公開の旨つぶやいた所、
思いのほか反響があり、数多くのリツイートもしてもらい驚いています。
リツイートによせられる言葉も
「労作」「力作」「必見」というありがたい言葉が多く、
こういう言葉をきくと「ああ、頑張ってやって良かったな」という思いがひしひしと湧いてきます。
皆様、本当にありがとうございます。

  ●まだご覧になっていない方はゼヒ!>「手塚治虫と戦争」


今回の企画の意図は、戦争に関する手塚治虫の体験、作品、メッセージを、
こちらで用意した演出で見せるのではなく、
なるべく「ナマ」のまま伝えよう、という事でした。
必要最小限のマンガ作品に付ける解説文の他は、
全て手塚治虫自身の言葉と手塚治虫が生み出した作品で構成しています。
体験やメッセージに付けた画像も、そのリアルな息遣いを感じてもらうために
紙の汚れや、修正の跡も生々しい原画をスキャンしたものを使いました。

そのかわりといっては変ですが、サイト全体のデザインは
SNSのタイムラインやWEBメディアを思わせる、ユーザにとって直感的に分かりやすい
今日的なWEBデザインを踏襲したものにしました。
そのままではあまりにも、生真面目で重苦しくなりがちな内容を、
明るくシンプルなデザインでサラッと読めるように、、、。
考えてみれば、手塚治虫作品にもよくこういう手法が使われています。
ストーリーがおもーく、息苦しくなってくると、
いきなり無意味なナンセンスなギャグが挟まれ(代表的なのはヒョータンツギ!)、
読者の緊張を緩和するみたいな感じ。
これもある意味、手塚作品の醍醐味ですよね。

それにしても、今回も制作でご一緒した黒沢哲哉氏の「手塚治虫愛」には、改めて驚かされました。
膨大な手塚作品の中から戦争に関するものを選び出し、解説文をつけていただきました。
それだけではなくエッセイ集、講演集、手塚治虫の日記から、この企画に合致したテキスト、
つまり「手塚治虫の言葉」を選び出すという、この企画の「キモ」も担当していただきました。
さすが、、、としか言いようがありません。



さて、おととい16日、盆の送り火という事で
地元、一宮で「燈籠流し」が行われました。
この「燈籠流し」は観光客がどっと押し寄せる盛大なお祭りというほどでもなく、
地元の人達が集まるささやかな催し物といった感じなのですが
その規模感がちょうど良くて、我々も毎年参加させてもらっています。

いつもなら燈籠にイラテック「商売繁盛」「家内安全」といった、
かなりエゴイスティック(笑)な祈願をしたため川に流すのですが、
戦争の事を考え続けた半年を経て、今年は素直な気持ちで、
この祈願を付け加えました。

燈籠はゆっくりと川面を流れて行きました。 Peace




2015/07/22

最上階のレタス


田舎に引っ越してきてからイラテック2号サトコは、庭の片隅を菜園にして野菜を育てています。

野菜を育てるというのは案外手間がかかったりして、自然の野菜が安くで手に入るこの地では、ひょっとしたら買った方が安いんじゃね的な見方もあるのですが、それでも自分ちの庭先でたった今採れたものを食すというのは、得もいわれぬ幸福感があるものです。

そしてかたや、こういうものがあります。
銀座の、日本で一番高い土地であろう一等地に立つビルの最上階で、人工飼育されているレタスたち。

テクノ出身の僕は、これも決して嫌いではありません。
あっちの端とこっちの端。

そんなものが存在しているのが今という時代だと、あらためて思います。


(追記)
なんとなくイメージで、最上階と書いてしまいましたが、ほんとはマチガイ。
銀座伊東屋さんの11階にこのFARMはあります。
そのもう1つ上にはカフェもあって、そちらが最上階でした。
ここで穫れた野菜は上のカフェで食べられるそうです。銀座の地産地消…。


2015/07/20

蓮朝


突然梅雨が明けたと思ったら、いきなりの猛烈な夏がやってきた。
忙しさにかまけて放ったらかしにしていた庭の手入れを、二日間に渡りフラフラになりながらやる。
文字通りフラフラになる。
体重が2キロばかり減る。

この季節はまた蓮の季節でもある。
近くには綺麗な蓮を見ることが出来る場所がいくつかある。
ここ数日中には、きっと見事に咲いているであろう大蓮を見に行こうと思っている。

ところで不思議な事に、自然の蓮池というのは、ある種の不連続性を持っているらしい。
去年まではびっしり見事に咲きほころんでいた蓮池が、今年は蓮自体まったく見当たらないという現象が生じる。
こっちに引っ越してきて最初の夏、近所に見事な蓮池を発見した。
同じく見に来ていたおじさんに話を聞くと「去年までは蓮なんて一本もなかったのになあ…」と言う。
そんなあ、からかって、、、とその時は思っていたのだが、数年間あたりの蓮池を観察していると、どうやらそういう事も有る話らしい。

知っている人にとっては当たり前のことかもしれないけど、からっぽの水面を見つめながら、ひょっとしたら去年の見事な蓮はすべて夢だったのもしれない、、、なんて思いにふけってしまうのも、なんだかちょっと不思議なものだ。


さて、この絵は「蓮朝」
数年前に描いた朝靄の中、瑞々しく佇む蓮の絵。

日が登るとともに蝉たちがいっせいに鳴き始める。
今日も暑くなりそうです。







2015/07/16

「手塚治虫と戦争」

(C)TEZUKA PRODUCTIONS

この春からずっと携わってきた手塚治虫公式サイトの戦後70年特別企画「手塚治虫と戦争」。
ラストスパート怒涛の作業を乗り切り、昨日7月15日、第一弾として戦前戦中編をなんとか公開することが出来た。

思えば、この数ヶ月、手塚治虫作品と向き合う日々が続いた。
特に戦争に関するマンガ作品、手塚治虫の体験談、戦争に対する手塚治虫のメッセージ。
ご存知の方も多いと思うが、手塚治虫ほど、その作品を通じて反戦、嫌戦を訴え続けたマンガ家はいないかもしれないという事に、あらためて気付かされる。
それらをどうやったら、今の時代に伝えられるか、それに取り組む日々…。

 全編公開まではまだまだ作業が続くが、とりあえずは第一弾を公開出来てひと安心というところだ。

さて、なんとか公開作業を終えてほっとしてちょっと一眠り、目覚めた所でテレビから流れだした衝撃的な映像に目を奪われた。

「安全保障関連法案を強行採決」のニュース。
そしてそれに反対して全国各地で声を上げる人々の映像。

戦後40年、今から30年前の講演で手塚治虫はこう語っている。
「(戦後40年経ち、戦争体験が風化し)また、政府がきな臭い方向に向かおうとしている。子供たちのために大人はそれを阻止しなければならない」
この危機感あふれるメッセージを出してから30年。
この国はどこへ向かおうとしているのか。

「手塚治虫にとって、戦争はこうだったんたよ」というコンテンツを真面目に作り続ける事が、今僕が出来ることのひとつだと思っている。


手塚治虫公式サイトの戦後70年特別企画「手塚治虫と戦争」


2015/07/09

Keys and Eyes


カタタカタタカタカタ……、キーボードの日々。


無意識下のパネルたちに、じっとりと見つめ続けられる日々。


2015/06/27

虹と夕焼け


本日の夕焼け。
これ、近年で一番くらいの夕焼け。
あまりの美しさにしばし、うっとり。

ここんとこ、かなりの忙しさでまさしく忙殺状態、
心がガサガサになりつつあったが、
それをゆっくりと癒してくれる絶景でした。

で、反対の空には、なんと!虹が立ってる。
虹の根元の部分だけが、夕闇の紫の中にぼうーと立っている。
雨上がりでもないのに、こんな不思議な現象はじめて見ました。


あわてて庭先から撮ったので
電線写り込んじゃったけど…

という訳で、本日の虹と夕焼けでした。

2015/06/22

星くず兄弟の夜


あらら、仕事に追われてるうちに一週間もたってしまったけど、これは書いておかなきゃ。

先週の月曜日、6月15日に行われた「スターダストブラザーズ・ライブ」に行ってきた。
これは、手塚眞監督、初の商業映画作品「星くず兄弟の伝説」の公開から30周年を記念して行われたもので、当時のこの映画に関わったミュージシャン達が一堂に会したライブ。

「星くず兄弟の伝説」ってナニ?、という方はこちら、手塚眞監督のフィルモグラフィーを参照してください。

僕はこの映画には関わっていないんだけれど、
その数年前に雑誌の座談会で眞さんとご一緒したり(それ以後現在までのお付き合いになるんだけど)、
同じ頃、同様の企画でこの映画の言い出しっぺでプロデューサーである近田春男さんとご一緒したり、、、
(当時はなんだか、にゅーうぇーぶなマンガ家ということでこーゆう席にひっぱりだされる事が多かった気がする)、
また、主役の高木カンちゃん(東京ブラボー!)や、シンゴ(8 1/2!)をはじめ、友人知人が多数出演している映画で、めちゃくちゃ親近感がある作品なのだった。
内容はというと、80年代のポップでキッチュなエッセンスがぎゅっと詰まった、マニアにはたまらん和製ロックミュージカル映画つー感じ。

さて、
あれからもう30年…。
なんか、キミマロみたいになっちゃうけど、たしかにあれから30年。
こんなライブがくりひろげられました。

加藤賢崇MCで、まず、高木完ちゃんがDJとして登場、
80年代ヒット曲連発であきらかに年齢層高めな会場を盛り上げる。
次に永遠のグラムロッカー赤城忠治が自らのバンドを率いて登場。
途中、映画の中で敵役を演じたISSAYや、ロッカーとして再登場のカンちゃんを交え、映画の曲などを披露する。

赤城さんアコギ一本のソロとなり、スペシャル・ゲストとして近田さん登場。
二人でメインテーマ「星くず兄弟の伝説」をしんみり演奏して感動のルツボとなる筈の場面が、赤城さんグダグダで近田さんにしかられる(個人的にはココが、このライブで一番好きです。結局もってくなー、アカギチュージ)。
見るに見かねた窪田晴男と江蔵浩一が助け舟登場して、近田さんも急遽エレピを演奏、なんとか無事、盛り上がった。
そして久保田慎吾のバンド「サニー久保田とオールド・ラッキー・ボーイズ」。
B級ポップ+昭和ラテンフレーバーのサウンドがシンゴらしくてほほえましい。

で、そこにカンちゃん加わり、「スターダスト・ブラザーズ」として演奏を繰り広げる。
最後には全ミュージシャン、手塚眞監督、ゆかりのミュージシャンの方々、
ファン代表ということで野宮真貴ちゃん、サエキけんぞう、綾小路翔、森山直太朗、等など… 、が大集合して大合唱しての大団円となった。
いやー、
面白かった、
懐かしかった。

30年後の星くず兄弟カンとシンゴを囲んで全員集合

で、ライブもすごかったけれど、幕間に手塚監督からの衝撃的な発表も行われた。
なんと「星くず兄弟の伝説 続編を作ります」発言!!
えーっ!ほんと!?

さて、ライブ終了後の控室、これもスゴかった。
まさしく80年代サブカルピーポーの同窓会状態。
そのまま、打ち上げに流れ込んでいったんだけど
じつに久しぶりに旧知の人達と会うことが出来て、本当に楽しかった。

近田さんとも、ものすごく久しぶりに会ってお話しできたのだけれど、
これから作られる新たな続編映画の事に話が及んだ時、
「ここから、また始まるんだよ」とおっしゃった言葉が、とても印象に残っている。
新たなる「星くず兄弟の伝説」…

という訳で、
星くず同窓会な、あつーい夜レポートでした。


2015/06/15

雨が傘からふれば

梅雨空。

窓の外をながめ、ぼんやりと降る雨を見ている。

つい、つい昔懐かしい歌が口をついて出る。

雨が空から降れば
オモイデは地面にしみこむ
雨がシトシト降れば
オモイデはシトシトにじむ

小室等が歌っていたこの詩って別役実だったんだなあ…
と、今更。

別役実と言えば不条理
と、ひとつの不条理が頭をもたげる

雨が傘から降れば…

それは、きっとこんな感じ。
しょうがない雨の日はしょうがない…






梅雨空。

窓の外をながめ、ぼんやりと降る雨を見ている。


2015/06/12

聴く白百合


昨日に引き続き、本日の一枚はこの絵。


同じく2012年の制作。
この年開いた展覧会用に描いたもので
僕にとってこの絵と先の「紫木蓮」とは
仲の良い双子の姉妹みたいな感じ。


タイトルは「聴く白百合」
そのままですね。

何を聴いているんでしょう。


2015/06/11

艶姿紫木蓮



花をいじめる。


ちょっと色っぽかったりする。


「艶姿紫木蓮」
2012年の作品。