
それぞれに蓮が入っている。
手前の一番大きい瓶は、この家に元々置いてあったものだ。
なんたって、この庭の先輩格であるからして、
この蓮が一番威勢がよく、葉もぎっしり生えていて、
7月の上旬から次々に、小振りながらもきれいな花を咲かせてくれている。
真ん中の蓮は、前の家から持ってきたもので、
5、6年前に、祐天寺駅前の花屋で買ったものだ。
買ったときは見事な葉ぶりだったが、屋上で育てていて手が行き届かなかった上、
度重なるカラスのイジメに会い、なんだかすっかりシナびてしまっている。
未だ花も咲いた事がなく、都会からやって来た病弱な新参者といった所か、、、。
さてシンガリに控えしは、
いちばん小ぶりの弟ぶんといった感じの蓮坊だが、
意外に我家での歴史は一番古く、かれこれ10数年育てている事になる。
祐天寺の前、広尾に住んでいた頃、恵比寿の花屋で購入したもので、
威勢のいい花屋の親父の口上「この蓮はいいよ、花がどんどん咲くからね」に
胸膨らませて買ったはいいが、結局一度も花が咲く事はなかった、、、。
うーん、育て方がまずかったのか、、、。
やはり、チョー虚弱体質の転校生といった雰囲気で庭先に佇んでいる。
ところがである、先日、ふと水瓶を見てみると、
この弟ぶんの蓮坊が、なんと!花を咲かせているではないか。

先輩ハスの勢いに押されて、内なる野生が目覚めたのかもしれない。
小さいながらも、可憐で清々しい花を咲かせてくれた。
10数年ぶりにしてはじめての快挙である。
ふむ、、、こういう事ってあるんだなぁ、、、。

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